第2回智積院写真コンテスト 結果発表

「第2回智積院写真コンテスト」に多数のご応募をいただきましてありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の方々が入選されました。
特別審査員のビジュアルアーツ専門学校学校長 村中修氏の選評と併せてご覧ください。

総評

 第2回の今回も多くの力作が集まりました。季節柄、紅葉をテーマにしたものが多かった
 ですが、それと合わせて日差し、青空、風など、智積院の豊かな自然を表現された作品に
 秀作が多かったように思います。
 特に光は事物に命を与えてくれる写真にとって非常に大切なものです。
 そして紅葉は光の当たり方で大きく見え方が替わる被写体でもあります。
 順光、逆光、斜光、コントラストの強い固い光、影のない柔らかな光。「写真」という訳語が
 当てられましたが、Photographyとはもともとは「光で描く」という意味です。
 今回は光が活かされた作品を中心に選ばせていただきました。

 

入選作品

 最優秀賞 

タイトル「晩秋の黄昏時」
鈴木 克彦
右側に夕陽を、左に近景として梵鐘を置くことでダイナミックな画面になりました。
また、中央に広がる庭も、庭石、種々の木々、奥に見える白壁などによって重層的に
表現されることで画面に深みを与えています。
 優秀賞 

タイトル「秋 美しき不動堂」
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夕陽を浴びて、まさに燃えるような紅葉が見事です。青空を背景にした不動堂の
甍も夕陽に輝いて秋の深まりを感じる作品になりました。
 優秀 

タイトル「紅の智積院」
小澤 伸治
紅葉と金堂の重層的な重なり、空間の広がりが素晴らしい作品です。
木漏れ日によって紅葉にも明暗が生まれているのも作品に変化を与えています。
 
 奨励賞 

タイトル「手水鉢の秋」
松村 拓哉
つくばいに映り込んだ紅葉。視点のユニークさが際立つ作品です。
つくばいのモノトーンと紅葉、緑の色彩コントラストも良い効果となっています。
 奨励賞 

タイトル「高秋の影」
土屋 哲
青空、紅葉、白壁のコントラストが素晴らしい作品です。正面から撮られていて
単調になるところを白壁に映り込んだ影が良い変化を与えています。
 奨励賞 

タイトル「紅葉と日射し」
嶋崎 健之
紅葉の巨木が逆光を浴びて光輝いています。
非常にドラマチックな一瞬を捉えられています。
 佳 作 

タイトル「夕焼けの廊下」
沢井 昭
夕陽によって黄金色に輝く講堂が美しく表現されています。
手前に伸びる柱の陰がアクセントになり、画面に変化を与えてくれました。
 佳 作 

タイトル「鐘楼燃ゆ」
山田 和男
望遠レンズによる切り取りと、圧縮効果が活かされた作品です。鐘楼奥に見える紅葉に
陽光が当たり、遠近感が圧縮されているにもかかわらず、画面に奥行きを与えてくれています。
 佳 作 

タイトル「秋色に包まれて」
kyo-terry
紅葉の回廊に真っ青な空が印象的な作品です。超広角レンズによる描写が紅葉に
包み込まれるような視覚効果を生んでいます。奥に見える仏旗も良いアクセントになりました。
 佳 作 

タイトル「ゆらぎ」
藤澤 英生
一陣の風に舞い踊るような五色幕。爽やかな秋風を感じる写真です。
 入選作品の展示は、平成31年4月上旬から令和元年9月下旬まで
 総本山智積院 大書院 鞘の間で展示しています。
 入選作品のほか、全応募作品をデジタルフォトフレームにてスライド展示しておりますので
 皆様お誘い合わせの上ご参拝ください。
 尚、平成31年3月1日から「第3回智積院写真コンテスト」を開催しております。
 たくさんのご応募お待ちしております。
 http://www.chisan.or.jp/info/kontesuto03